- いざぽん:関空より合流。ナッツベリー代表。
- カズさん:羽田より合流。旅慣れている。
- すーちゃん:関空より合流。台湾出身、日本語がペラペラ。
- あげちゃん:先にロス入り。旅慣れている。
- あやちゃん:先にロス入り。塩昆布大好きで、細いが大食い。
日本からアメリカへVISA無し(90日以上滞在)の往復チケットで入国できた
先にロサンゼルスに出発したあやちゃんから、 90日を超える往復チケットで出国できなかった と報告があった。
それを聞いた僕らは戸惑った。
今回は、5ヶ月間の中南米一周旅行。
なので、僕らの持っているチケットは11月2日関西国際空港発、北京経由のロサンゼルス着のチケット。
帰りは、3月31日発ロサンゼルス国際空港発、北京経由の関西国際空港着の往復航空券を買っている。
通常アメリカin、アメリカoutの往復航空券では、6ヶ月有効のB2VISAを取得しないといけない。
ただしB2VISAは面接や審査もあり、取得は結構難しいらしい。
僕らの持っている90日間滞在有効のESTAの規定では2年間有効で、アメリカの滞在期間が1回につき90日と定められている。
不法労働、不法滞在を防止する為である。
僕らのような中南米を3ヶ月以上でまわる旅行者は、第3国に抜けるチケットを持って証明できれば、理論上大丈夫なハズである。
そこで、日本にあるアメリカ専門の旅行会社に相談に行った。
旅の工程表を見せながら説明するが、スタッフのおねえさんは、やはり90日以内に帰国するチケットを買わないといけないんじゃないかと言われた。
以前僕らと同じように、アメリカ→南米→アメリカを90日以上過ぎてから入国しようとしていた夫婦が、アメリカへ再入国しようとしたところ、他国からアメリカ行きの飛行機に乗れなかったと報告を受けたようだ。
その話を聞いて更に不安は増した。
入国をなんとかクリアしても再入国でダメな場合もあるということだ。
おねえさんは、同じように3ヶ月以上で南米を旅する旅行者に航空券を販売する事はあるけど、予定通りに旅ができたか報告を聞いていないので正直分からないらしい。
こういったイレギュラーなことは、当日審査官の判断によるものなので、旅行会社としては確実な方法でしかお伝えできないと言われた。
カズ「僕はたぶんいけると思うんだよね〜」
いざぽん「もしダメな場合はどうするの?」
カズ「ゴネてみる」
こどもか!?
結局いざぽんのとった対策は
「頑張って説明することにした」
- 自分で作ったルート表の地図とスケジュール表を全て印刷して持参
- 万が一出国できなかった場合、90日以内に出国できる隣国以外の格安航空券のリスト画面を用意しておいて、すぐに購入できるようにしておく。

当日は9時のフライトなので、チェックカウンターの開く2時間半前に行って、時間に余裕を持たせて対応できるように備えた。
しかし出発当日、朝バタバタしたせいで、エアーチャイナのカウンターに着いたのは、6時50分だった。
すでにカウンターは開いていたが、まだ誰も他のお客さんは来ていなかった。
出国カウンターにパスポートとEチケット、ESTAなど必要書類をポンと置くと、カウンターのおねえさんが、Eチケットの予定表を見て案の定、困った表情で話してきた。
「すいません、帰りの航空券なんですけど、アメリカの滞在90日を越えてしまってるんですが・・・。」
僕はすかさず事前に用意しておいた、予定ルートの地図とスケジュール表のコピーを見せて説明した。
おねえさんは、スケジュール表を持って事務所に入った。
すると今度は上司らしき女の人と一緒に出て来て、僕に色々質問して来る。
たぶん、先に行ったあやちゃんと同じ状況だ。
LINEにメッセージが入った。
「無事に出国手続き完了しました。」
羽田空港から8時30分の便で先に飛び立つ予定のカズさんからだ。
よし、僕はこれで行けると確信した。
おねえさん達は、アメリカから90日以内に他国に出国しているというエビデンス(証明)がいるのだという。
僕は、キトからガラパゴス島の航空券とサンディアゴからイースター島の航空券を買った証明のEチケットを見せた。
おねぇさん「メキシコからキューバの航空券を持っていたら確実な証明になるんですけどねー。」
僕は、どうしてもダメならキューバの航空券をその場で取ってもいいと思った。
だけどもうひと押しだと思った。
「ガラパゴスやイースター島のチケットで、は90日以内にアメリカから出国している証明にならないんですか?」
おねぇさん「そうですねー。私達もこれで行けると思うんですけど・・・。」
最後に僕の仲間はすでに出国できていると伝えると、おねぇさんはパソコンで名前を調べ始めた。
おねぇさん「そうね、たしかに搭乗者リストに乗っていますね!
わかりました。ここでは、出国の許可を出すけど、もしアメリカ側の審査官に質問されてもキチンと説明出来ますか?」
「ハイ!!」
僕は意気揚々と答えた。
内心は、英語がろくに話せない僕は、絶対に審査官に話しかけられたら困る!
と思ったが、でも大抵は出国側の審査の方が厳しいので、ここを通過できればなんとでもなると思っている。
おねぇさん「もし、アメリカで入国拒否をされて、強制送還されても自分で払ってくださいね。
そして【エアーチャイナになにも責任有りません】の書類にサインをしてくださいね。」
「ハイ!!」
ここまでは、想定内だ。
そして僕は、前回の世界一周時のイギリス→アメリカ間の「仲間がバラバラ事件」を思い出した。
入国側より、出国側のセキュリティーを厳しくしないといけない理由は、やはり許可してしまった出国側の航空会社に先ずは責任が問われるのである。
つまり何かあった時はアメリカから出国側の航空会社にペナルティーを与えられるらしいのだ。
こうして無事にロサンゼルス行きのボーディングチケットを手に入れた。
ところが、この話はこれで終りではなかった……。
一緒に関空から出発の、台湾出身のスーちゃんが今度は引っかかった。
どうやらロサンゼルスの経由地の北京国際空港に立ち入る時に、台湾での身分証明書的な物が必要なんだそうだ。
それに気がつかなかったスーちゃんは、飛行機には乗れず、中国を経由しない別の飛行機のチケットを改めて買わざる負えなかった。
仕方なく、その場でネットで探した一番安いEVA空港の航空券が、約12万円。
12時55分発の台湾経由の同日15時50分着。
僕とカズさんより3時間50分遅れでロサンゼルスに到着予定を購入することになってしまった。
一難去ってまた一難。
いきなり波乱のスタート。
結局、全員バラバラからのスタートになってしまった。
まとめ
3か月以上の中南米一周の際に、日本からアメリカVISA無し90日以上滞在の往復チケット+ESTAで入国するには・・
- 90日以内にアメリカから隣国以外の国に抜ける航空券のEチケットの控え(証明書)
- それを説明するために必要なルート地図と旅程表(スケジュール表)の印刷物
アメリカから他国に抜ける時に貰う証明書
- アメリカから他国に抜ける時に貰う日付の書いた紙の半券(メキシコの場合はツーリストカードの控え)これが無いとアメリカ再入国ができない。
ESTAのルールを把握しておく