出会いと別れの巻
僕らは、物価の安いダハブでそれぞれの過ごし方を考え楽しんだ。
めぐみちゃんは、ダハブから車で2時間ほど離れたシナイ山を観光しにいったり、プル君とダイタとゆうちゃんは、ここダハブでスキューバーダイビングのライセンスを取得したりしていた。
さて、ここからまた新たな仲間が加わった。
カイロの宿でみかりんと仲良くなった外国人だ。
名前はムーム(アイスランド人22歳の男)。
彼は、トルコのイスタンブールまで僕らと同じルートで旅する予定で、たまたまダハブの宿も僕らと一緒になったのだ。
お姉さんタイプのみかりんが、トルコのイスタンブールまでの半月間、ムームも一緒に旅していいかと聞いてきた。
ムームは、たまたまカイロのサファリホテルに値段が安いという理由で泊まっていた。
彼はそれ以来、日本人の集団生活に興味を持ちハマってしまったようだ。
しかしオラは外国人と一緒に旅するのに多少不安があったので、「みんなに相談してから決めるよ!」とみかりんに言った。
すると意外にも、みんなと彼とはカイロの宿で面識があったようで、「面白そうだしいいんじゃない」と答えた。
オラは、みかりんがムームのフォローをきちんとやるのを条件に、受け入れることにした。
そして85日間共に旅をしてきたぷる君とは、とうとうここでお別れである。
ぷる君はダハブで沈没(長期滞在)した後、残り9ヶ月かけて一人で世界一周をするのである。
彼はみんなにとって学校の教師のような存在だった。
いつも先頭を歩いていたぷる君。割り込みじょうずなぷる君。現地人と戦うぷる君。
芸能レポーター梨元ぷる君
今まで笑いをありがとう……。