
広い館内には、たくさんの兵士俑が並んでいる。

館内に7000もある兵士俑。

西安駅前のバス停の看板。ここからバスで約20分
西安最大の見所が、兵馬俑で有名な奏俑博物館である。
1974年に井戸を掘っていた農民に偶然発見されたらしい。
紀元前220年頃から製作された兵士の身長は平均178cm、顔立ちはそれぞれ異なっている。
館内は7000もの兵士俑や100あまりの戦車、400あまりの陶馬などが展示されていた。
実物大の大きさに作られているので、2006年に兵士に扮した人間が敷地内に侵入するという事件が発生した。
西安駅前から遊5(306)のバスに乗って奏俑博物館まで行くことができる。
バス代片道7元 奏俑博物館入場料90元
世界遺産 兵馬俑に行くわよの巻
西安到着2日目の朝、前日に下見をしておいた奏俑博物館行きのバス停に向かった。西安駅前から遊5路(306)のバスに乗って奏俑博物館まで行くことができる。バス代片道7元(105円)30分ほどの道のりだ。
車窓からは、西安駅からの城壁がしばらくの間、続いていた。外から眺めると西安の街の大きさがどれ程なのかがよくわかる。
それに昔の中国の歴史を感じさせられた。わずか50年ほど前まで、中国の人々は、狭い城郭の中でのみ暮らしていた。
外からの侵略軍から身を守るには、頑丈な城壁に囲まれた城内で暮らすしかなかったのだ。今はほとんどの中国の街の城壁は取り払われているが、西安の人々は今も昔ながらの城内の生活をしているのだ。
しばらくして、バスは奏俑博物館前に停車した。僕らが館内に向かおうとしていた時、20代半ばくらいの中国人女性が話しかけてきた。
彼女は流暢な日本語で兵馬俑のガイドをさせてくれないかと言って来た。
ガイド料は100元(1500円)だと言う。全員で割れば一人頭が安くなるし、ガイドの彼女はとても可愛かったので、直ぐにオッケーの返事を出した。
奏俑博物館の広い敷地内は、元々は畑であり、1974年、地元の農民が井戸を掘っていた時に偶然2200年前の兵士のハニワを発掘したと言う。
現在では、ハニワの発掘されたその上に遺跡の展示室が建築され、それぞれが、1号坑、2号坑、3号坑と分かれている。見物のメインは1号坑で広大なドームに1000体ほどの兵士俑と兵馬俑が飾られており、今もなおドーム内で発掘作業が続けられている。
驚いた事に等身大で飾られている全ての兵士俑は一体一体顔の作りが違うのである。
兵馬俑を観覧後、お土産売り場の一角に人だかりを発見!なんと、今日は兵馬俑を偶然発見したというおじいちゃんの握手&サイン会が行われていた!
オラが写真を撮ろうとすると、この方を撮ってはいけないと警備員に怒られてしまった。
普通の農家のおじいちゃんが一夜にして超有名人になってしまったようだ!
このお方のサインをもらうには兵馬俑の写真集を買わなくてはならない。ちなみに写真集のお値段は70元(1050円)。
絶対買わねぇ……。
ふと、オッキーの方を見ると、なんと、財布からお金を出そうとしているではないか!みんなは必死でオッキーを止めに入った。
「こんな大きな写真集、邪魔になるだけだし絶対買わない方がいいよ!オッキーの顔入り兵馬俑の方が断然貴重だよ!」そう、奏俑博物館のお土産屋さんの一角で自分の顔写真を画像編集してくれるコーナーがあったのだ。
みんなに勧められてオッキーは、超かっこいい兵士俑の写真をすでに購入していたのだ。
顔はオッキーで体は兵士俑の写真1枚100元(1500円)。
この後、僕らはちょっとスネモードのオッキーをなだめるため、仲間の中で写真を撮ってあげたりして超有名人に仕立て上げたのであった。

実物のオッキーの写真

画像処理のオッキー兵士俑写真1枚100元(1500円)

みんなに写真を撮られ有名人気取りのオッキー
コラム 世界のありがとう
オラの仲間達はいつもアクティブだ。
現地の人達とたわむれるのが大好きである。

菊ちゃんの夢は
世界の人々のありがとうの笑顔を求め、旅を続ける事!

いつも誰かの役にたちたいと考えていた……。

僕が、動く事で誰かのやすらぎができるなら……。

そして今日もありがとうの笑顔を手に入れることが出来た。

僕の足がいつも汚いって!? 僕の足が汚れるってことは、世界の誰かが幸せになるってことなんだよ!
……
翌日、列車の寝台車両で、中国人に足が臭いと怒られている菊ちゃんを見た。
断然迷惑かけてるやーん!!
「その可愛い手紙誰に出すの? ねぇ誰に出すの?」英語の得意なあけちゃんや、ぶっ飛び男の菊ちゃんが、オッキーを冷やかしていた。
「彼女じゃけん!! もういいやん!!」オッキーはうっとおしそうに答えていた。
その様子をみんなから一歩下がったところで見ていたアコちゃん。
熱い男オッキーに対して密かに思いを寄せていたアコちゃんであったが、その時初めてオッキーに彼女がいたのが分かった。
アコちゃんのワクワク感は、一気に脱力感に変わった。
恋人のいる人の邪魔をしようとまで思わなかったアコちゃんはこの日からオッキーに対して普通に友達として接していこうと決意したのであった。

刀削麺
中国では刀削面と書く。小麦粉を水で練った生地の塊を抱えて鍋の前に立ち、くの字型に曲がった包丁で削り落として直接鍋の中に入れて茹でて作る。
オラは本場の刀削面を一度でいいから食べてみたいと思っていた。 曲がった包丁で削るため麺に薄いところと厚いところができ、それが独特の食感を生み出し、思った以上に美味しくて感動した。
刀削麺の店は、西安駅から南に歩いてすぐの路地裏の小さなお店であった。