【旅日記】2006年 みんなで世界一周計画 第1弾 イエローナイフのオーロラを目指して

プロフィール
代表 いざぽん
仕事はラフティングのインストラクター。趣味で始めたイベントサークルで仲間を集い、世界一周を計画した。21カ国の世界一周を2006年秋から約半年間の期限と決めて出発した。旅の最後はオーロラの下で乾杯し、旅の感動を仲間で共感しあった

世界一周航空券:使用せず
旅行期間:約半年間
訪問国数:21カ国
総費用:約100万円
ルート:日本…中国…ベトナム…カンボジア…タイ…インド…ネパール…南アフリカ…ナミビア…ザンビア…ジンバブエ…タンザニア…ケニア…エジプト…ヨルダン…シリア…トルコ…ギリシャ…イタリア…フランス…イギリス…カナダ…日本

これから旅立つひとへ

せっかく世界一周の旅に出るのだから、何かテーマを決めて周るのがお勧め。例えば世界中の有名な海を潜るとか、世界の名産品を食べ歩く、など目標を持った旅をすると、自分たちの励みになるし、旅が終わった後も達成感が残るから楽しいかも

仲間と旅に出ようと思った理由

仲間と一緒に地球を一周したいと思い、計画を立てた。一人一人思考が違う仲間をまとめながら、世界中を旅して周るのは大変だと思ったけど、「西遊記」や「ワンピース」のように仲間との冒険をテーマにした旅をしてみたいと思っていた。そしてひとつの目標に向かって旅を続け、多くの仲間と世界の絶景を見た感動は一人旅より一層深い思い出になると思ったからだ。
僕は、仲間で遊ぶ事が大好きで、イベントサークルを作っていた。そして仕事や年齢の違うメンバー達を集め、スノーボードやキャンプなどのアウトドアなイベントを繰り返してきた。サークル開催10年目にして、もっと究極な遊びはないかと考えた。偶然本屋で見つけた『バックパッカー世界一周旅行』目からウロコだった。僕は、それまで世界一周旅行を金持ちの娯楽だと思っていた。必要最低限の少ない資金とバックパックひとつで世界を放浪している「バックパッカー」が日本には多く存在している事をはじめて知ったのであった。
そしてパックツアーでは絶対行けないような、秘境の地にも自由に動けるバックパッカースタイルでなら行けると思った。多くの仲間と世界一周……。これだ!! これは絶対面白いと思う。
サークルの行事としては、絶対誰もが考え付かないだろうこの計画、僕は自信満々にサークルのメンバー達に話したところ大笑いされた。「そんな半年間も誰がついてきてくれるの?」とあきれられた。しかし僕は、一度やりたいと思ったことはそう簡単にはあきらめられない、絶対この計画は成功させるぞ!! と自分の気持ちを振るい立たせた。そしてやると決めたらどんどん計画を立てていこうと思った。出発は一年後の2006年秋にしよう。自分の仕事であるラフティングのシーズンが終わる10月から出発して、旅の最後はオーロラの出るカナダのイエローナイフを目的地とし、半年間で世界一周を計画することにした。

旅の準備

旅のルートを描く

まず、自分が絶対行きたい場所、見てみたい所、やってみたい事を考えてルートを繋いでみた。
エスニックなイメージの「アジア」、大自然と野生動物の大陸「アフリカ」、アラビアンナイトの世界の「中東」、ベルサイユのバラのイメージなヨーロッパなど、こどもの頃からの感覚で世界を見てみたいと思った。
そして旅の感動を一緒に共感できる仲間と世界遺産や世界の絶景を見て周りたいと思った。世界一の激流をラフティングで下ったり各地のアウトドアを経験したり、自分の興味の世界にも更に深く足を踏み入れたいと思った。
でも僕にはお金が無い、海外旅行もほとんど経験がない、学生時代の英語レベルは赤点ばっか、つまり全く話せないレベル。でもそんなのは関係なかった。
お金は昔から貯めていた500円貯金で100万円を目標に貯め、メンバーはサークル仲間やネットで募集して集めた。家にいる時は、ひたすらインターネットを開いて世界旅行に関するサイトを見て研究し続けた。

仲間と夢の計画を

毎月、「世界一周飲み会」と題したミーティングを地元大阪で開催し、参加メンバー達と話し合うことにした。
世界一周飲み会は、多い時で20人位のメンバーが集まった。
ミーティングで話し合った内容は、「この世界一周計画にどの時期に参加するのか」「どの国の何を観光したいか?」「ビザはどこまで準備するか」「予防接種はどこまでしておくか」「お金はどのように持っていくか」などであった。お金に関しては、ほとんどの人は現金・銀行のキャッシュカード・クレジットカード・T/Cなど数種類を組み合わせて準備するようだ。
僕が実際持って行ったのは、新生銀行のキャッシュカード(50万円分の預金)、クレジットカードVISA&JCB、T/C 40万円分、米ドル現金10万円分だった。実際に旅をしてみると、国によって100米ドル紙幣は他の額の紙幣に比べ、交換レートが有利になる場合もあったので、100米ドル紙幣はここぞという時のためにとっておくと得をする場合があった。

仲間と旅をする時は、念入りな事前の計画が大事

実際帰ってきて仲間の旅を振り返ると僕的には大成功の旅だったと思う。仲間の旅がうまく行った秘訣。それは、念入りな事前の計画だったと思う。
一人旅の場合だと無計画に世界一周する方が、自分の行きたい場所やしたいことをその都度考えながら行動すればいいので、逆に気ままで楽しい旅になるかもしれない。ところが友達と世界一周する場合はそうはいかない。事前にしっかり計画を立てておかないと喧嘩の原因になりやすい。僕らは旅前に念入りに計画を立てて行ったおかげで、旅中起こったトラブルは想定範囲内で収まったし、仲間との途中合流も全員とうまくできたのだと思う。
仲間の中には、仕事の都合などで、途中から合流したり、途中までで帰国したりする人もいた。そのため、移動にどれだけの時間が必要で何日目にどの国に入るかなど、仲間との合流の時期も計算しながらプランを立てた。また、仲間の誰かが病気をしたり、交通機関に遅れが出たり、思わぬトラブルに巻き込まれたりする可能性も考えられるので、ある程度の余裕も考えながら計画を立てた。参加メンバーの意見を聞きつつ、細かい旅のルートは直前まで何度も変更したりしていた。
予定通りに移動目的地に到着し、半年後、カナダのイエローナイフのオーロラの下で旅の達成を乾杯し、無事に日本帰って来るという目標であった。
実際参加したメンバーは総勢16名。スタートメンバー7名が神戸港に集結し、笑いあり涙ありの僕らの旅が始まった。

スムーズに旅を進めていくには、事前に現地の情報収集をすることが大事

実際海外では日本と違って予定通りには行かないことが多いので、その都度スケジュールをチェックしながら軌道修正していった。観光地のピークシーズン(お祭り行事や連休)などは、航空券や宿の予約が取りにくいので、旅人や現地の人からのタイムリーな情報を収集することは大切だ。航空券や宿などインターネットで予約できる場合もあるので、日程をうまく調整し、入国前に予約しておくと安心だ。
あと、自分と同じようなルートを旅している先輩バックパッカーのホームページを見つけて参考にするのもいい。もし旅中に逆周りの旅人に出会ったら、自分達がこれから向かう場所への情報を聞いてみる。必要であれば相手にも自分達が経験した情報を教えてあげる。旅を続けていればこういう出会いもどんどん増えるので楽しい。

トラブルに遭った時の対処法

長期の海外旅行では僕らは絶対海外旅行保険に入ることをお勧めする。僕らの旅で多かったトラブルは、盗難と病気だった。海外旅行では盗難事件が日常茶判事だと思っていい。僕らの旅での盗難ベスト3は、1位、デジカメ・2位、携帯電話・3位、お財布だった。団体で行動している時にはあまりなかったが、単独で行動している時に盗られることが多かった。安宿には、従業員が盗むというとんでもない泥棒宿もあるので、部屋の扉を南京錠で施錠する宿では、僕らは自前の南京錠をかけたていた。仲間同士で気をつけ合ったりしたけど、それでも盗難は多かった。アフリカ大陸を列車で移動中、仲間の一人の女の子が盗難にあった。パスポート、現金、カード類、デジカメなどの入った貴重品バックを寝台車で寝ている間に盗まれたのだ。貴重品の全てを盗まれた彼女は、旅を終了し、帰国することを覚悟したが、仲間の支えによって旅を再開することができたのも仲間での旅の醍醐味かもしれない。
あと、病気については、誰かが体調を壊すとみんなに迷惑がかかるので、体調管理はそれぞれが気をつけていた。特に生水は飲まないようにしていた。でも現地の食事や移動の疲れ、気温の変化などで特に南アジアでは、病人が続出した。
盗難にあった時には、保険会社にすぐに連絡し、近くの交番でポリスレポートを書いてもらっておけば、日本に帰ってきてスムーズに保険料が返ってくるし、病気になった時には、保険会社に相談すれば日本語で対応してくれるので安心だ。

あと、現地で高額な買い物をするときは、VISAなどのクレジットで買い物するのをお勧めする。現地で買ったお土産が壊れてしまったことがあったが、クレジットの保険でお金が返ってきた。それとイギリスからアメリカに飛行機で飛ぶときに仲間がバラバラになるという事件が起こった。航空会社とのトラブルでアメリカに飛べたグループと僕ら飛べなかったグループに分かれてしまったのだ。僕らは飛べなかった航空券代をめぐってその後3日間も無駄にイギリスに滞在してしまったが、結局、航空会社からチケット代の返金はなかった。しかしクレジットカード払いにしたチケット代は、カード会社に事情を説明することで航空会社側に落ち度があることが認められ、支払いを止めることができたのであった。
なにせ国境越えの時は、僕らの様な日本人バックパッカーの団体は珍しいせいか、出入国審査でよく引っかかった。偽装パスポートも多いのか、その際の証明書にパスポート以外の顔つきの証明証(自動車国際免許証など)が有効的だった。
旅中、色んな困難はあったけど、すべて乗り越えられたのは、仲間同士で支え合い、みんなで世界一周を成し遂げるぞ!! という目標があったからだと思う。
世界一周したことで色んな人と出会い、その国にあったそれぞれのライフスタイルや考え方などを学ぶことができた。そのおかげで僕自身の視野も広がり、すべてのものへの価値観が変わった。自分自身の経験から世界一周は、終わった後も得られるものが大きいと思った。

P1000843ベトナムからカンボジア側国境事務所へ歩いて移動。三角屋根の建物がカンボジア独特の雰囲気をかもし出していた

PIC_0652南アフリカのケープタウンにあるテーブルマウンテンの頂上(約1000メートル)からロープ1本で降りるという、超デンジャラスなスポーツに挑戦した。しかし仲間の一人のロープにトラブルが発生し、1時間の宙吊り事件が発生した

Simba (3) ザンビアにて、世界一の激流と言われているザンベジ川ラフティングに挑戦。
一番激しい瀬でボートがひっくり返り、全員2~300メートル流され、死ぬ思いをさせてしまった

P1030025 エジプトのピラミッドの前で人間ピラミッド。これは日本にいる時からみんなでやろうと計画していた

img001最終目的地のカナダのイエローナイフのオーロラの下で、通ったルートをマジックで繋いできた世界地図と一緒に記念撮影をした

2006年 世界一周の旅日記【全100話】
1話はコチラ

1・イエローナイフのオーロラ目指して、みんなで世界一周計画

2016.01.25

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました!
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ABOUTこの記事をかいた人

2016年11月~2017年4月までの約半年間、仲間を募って中南米一周してきました。 夏のシーズンは、アウトドアクラブNuts(ラフティングカンパニー)の代表を務めています。オフシーズンはアウトドア系社会人サークルのイベント(ボードツアーなど)行っています。また、ラフティングトレーニングやアウトドアの遊びの研究をするため、海外に出かけたりしています。 旅やアウトドアに興味がある方はぜひお友達になりましょう♪