仲間で世界一周をしようと思ったキッカケ
2005年10月僕は仲間と一緒に世界一周をしたいと思い、計画を立てた。
一人一人思考が違う仲間をまとめながら、世界中を旅して周るのは大変だと思ったが、「西遊記」「ドラゴンクエスト」「ワンピース」……。
仲間との友情と冒険をテーマにし、ひとつの目標に向かって旅を続け、多くの仲間と世界の絶景を見た感動は一人旅より一層深い思い出になると思ったからだ。
僕は、仲間で遊ぶ事が大好きで、10年前に、アウトドアサークル“ナッツベリー”という社会人サークルを作った。仕事や年齢の違うさまざまなメンバー達を集め、多くの仲間でひとつの事を達成するのを目標に、今までにラフティングや無人島キャンプ、西表島のジャングル探検ツアーなど、アクティブなアウトドアのイベントを繰り返してきた。
僕はアウトドアという趣味も高じて、現在ラフティングガイド(インストラクター)の仕事を京都の保津川にて行なっている。ラフティングとは8人乗りのゴムボートで川の激流を下るスポーツである。
お客さん達と激流を漕ぎぬく達成感を一緒にあじわえることが楽しくて仕方がない。
サークル開催10年目にして、もっと究極な遊びは無いかと考えた。偶然本屋で見つけた『バックパッカー世界一周旅行』目からウロコだった。
僕は、それまで世界一周旅行を金持ちの娯楽だと思っていた。必要最低限の少ない資金とバックパック(リュックサック)ひとつで世界を放浪している「バックパッカー」が日本には多く存在している事をはじめて知ったのであった。
パックツアーでは絶対行けないような、秘境の地にも自分達で自由に動けるバックパッカースタイルでなら行けると思った。
。仲間と世界一周……。
これだ!! これは絶対面白いと思う。
そうと決まればどんどん計画を立てていこう。出発は一年後、2006年秋。ラフティングのシーズンが終わる10月から出発し、半年間の世界一周を計画しよう。
僕は、お金が無い、海外旅行もほとんど経験無い、学生時代の英語レベルは赤点ばっか、つまり全く話せ無いレベル。
でもそんなのは関係なかった。お金は昔から“夢の500円貯金”という貯金箱を作っていた。実はラフティングの会社もそれで作ったのだ。
今回は最終100万円を目標に貯め、メンバーはサークル仲間やネットで募集して集めようと思った。

![lcE4ZjoLkrGhBHt_DNzca_42[1]](http://sekaiissyu.com/wp-content/uploads/2016/01/lcE4ZjoLkrGhBHt_DNzca_421.jpg)
毎月、「世界一周飲み会」と題したミーティングを地元大阪で開催し、おおまかな旅の移動や準備などの情報は本やインターネットで調べ、参加メンバー達と話し合うことにした。
実際仕事の都合などで、途中で解散をしたり、また別の国で合流したりする人達も参加する事になったが、またそれも面白いと思い、それにしたがった計画も立てていった。
予定通りに移動目的地に到着し、半年後、カナダのイエローナイフのオーロラの下で旅の達成を乾杯し、無事に日本帰って来るという目標に僕らは挑もうとしていた。
実際参加したメンバーは総勢16名。スタートメンバー7名が神戸港に集結し、笑いあり涙ありの僕らの旅が始まった。