世界的に有名な喜望峰やテーブルマウンテンに囲まれたケープタウンの街は世界有数のリゾート感あふれる港町だ。
気候の良さや立地条件など南アフリカでもっとも人気のある観光地である。
青い空と海の港町ケープタウンへの巻
ヨハネスブルグに到着した二日後。ようやくあけちゃんとようちゃんの体調が良くなったので、僕らは次の目的地、ケープタウンに行くため、飛行場に向かった。
飛行機はヨハネスブルグ20時55分発でケープタウンには23時到着予定だ。
ケープタウンの街は夜中の外出は危険なので、早めに宿の予約をして送迎も一緒に頼みたいものである。
ところが、ヨハネスブルグの空港からガイドブックに乗っている宿に片っ端から電話したが、全て満室のようだ。
しかも飛行機が飛び立つまであと1時間もない。どうしよう……。
途方に暮れている時、菊ちゃんがふと思い出した。
「そういえば今朝、宿からフリーのガイドブックを持ってきたんだった」
「おおっ、ナイス菊ちゃん。たまには役に立つやん!」じゃぁ、さっそく電話してみよう♪
こうしてなんとか出発時刻ギリギリでケープタウンの宿と送迎のタクシーを押さえることができた。
ヨハネスブルグの国内線はいくつかの航空会社が入っているのだが、その中でも『マンゴ』というおちゃめな名前の航空会社の飛行機が一番安かったので僕らはそれに乗ってケープタウンに向かった。
ケープタウンに到着し空港の外に出た時、すこし肌寒さを感じた。南アフリカは日本と逆で、夏季なのに意外に涼しいところなんだなぁと思った。
オラは長袖のシャツを着てちょうどいいぐらいだった。
安宿は街の中心にあった。
周りにはBarがたくさんあり、一晩中騒がしいエリアである。
最悪なことに僕らの泊まった部屋の隣も更に騒々しい、音楽のガンガン鳴り響くBarであった。
オラがベッドで寝ていると振動で体が勝手に動き始める。
これが毎日朝の4時まで続くのである。
これじゃ、毎日寝不足になってしまう。
そういう訳で、この宿を移動することにした。
『キャットムース』一人一泊70ランド(1190円)。
こちらは、日本人バックパッカーにも人気のゲストハウスで、静かで落ち着いた雰囲気の宿であった。
ケープタウンに到着してからは、オラは毎日、宿の電話やネットカフェでアフリカの移動手段や宿の手配などをしていた。
理由は、もうすぐクリスマス休暇に入るからである。
ケープタウンに到着した日から8日後まで、次の移動地『ナミビア』へのバスのチケットが取れず、予定日より更に延びてしまったのだ。
このままでは、どんどんアフリカの移動が遅れてしまい、年明けにエジプトに着くのは不可能になってしまう。
エジプトでは、マッキーの帰国のことだけではなく、新たなメンバーとの合流も控えていたのだ。
オラは無駄な滞在をできるだけしないために、エジプトまでの全ての交通手段や観光や宿などの空き状況をとことん調べる必要があったのだ。
サーファーぷる君の夢、それは南アフリカに行ったらサーフポイントで有名なジェフリーズ・ベイに行くこと。
ぷる君は1泊2日でみんなから一旦離れ、夢の旅に出た。