97.みんなで世界一周計画 カナダ編 カナディアン・ロッキーの巻

カナディアン・ロッキー
遠い昔、カナディアン・ロッキーは、海底に存在していた。
大陸プレートの移動のために隆起し、1~2億年前に地上に姿を現した。
バンフはカナディアン・ロッキー観光の中心地。
1883年の温泉発掘から急速に発展し、現在も2つの有名な温泉がある。すべての風景が絵はがきのように美しく、街のいたるところで動物達に出会える。
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カナディアン・ロッキーの巻

僕らは、トロントから約4時間のフライトでカルガリーに飛び、街のユースホステルで1泊した後、そこからグレイハウンドバスで約2時間の道のりを経てバンフまでやってきた。

「カナダはほんといい国ですよ」バンフで10年以上ツアーガイドをしている日本人のおじさんがそう言った。
街はきれいで、自然も多い。
しかもカナダの医療水準は世界でもトップクラスらしい。オラは将来、海外に住むならカナダもいいなぁと思った。

僕らは、バンフの宿のパンフレットに載っていたツアーに参加した。
国立公園内を車で案内してもらっていると、ところどころの立ち木がまる焦げになっていることがふと気になった。
ガイドさんに聞いてみると、定期的にわざと木々に火を付け、山火事を起こしているらしい……。

地球にはある一定の酸素濃度があって、地球の酸素濃度が上がると火事が起こりやすくなる。
大火事にならないためには小さい火事を頻繁に起こす方がいいのだ。
火災には酸素濃度を下げ二酸化炭素を供給する作用があるので、地球はわざと山火事を発生させて酸素濃度を一定に保とうとするのである。

しかし人間が、山火事を一生懸命防ごうとするので、森はどんどん酸素濃度を高くしてしまった。
そのためいったん火がつくと手に負えないくらいの大火事になってしまうのだ。

オラは、山火事は自然にとって無くてはならない事だというのをここに来て初めて知った。

しばらく山道を走ると大きな角の鹿と出会った。エルクという動物だ。
一年の間で角が大きくなり、春になると落ちて生え変わるそうだ。
エルクはわが子が近くにいる場合は殺気立って危険なので、車の中から見て下さいと言われた。

エルクは街中にもよく出てくるのだが、珍しがって近づいた観光客が怪我をすることも多々あるらしいので気をつけないといけない。

更に車で走ると、バンフではとても有名なレイクルイーズに到着した。
夏場はきれいなエメラルドグリーンが見られる氷河湖なので、たくさんの人が訪れる観光客スポットである。
しかし今は完全に湖が凍って真っ白である。
湖の向こうには山を覆うような大きな氷河ともう少し手前には小さな氷河が見えた。

ガイドさんが、食事のあと歩いて氷河を見に行ってきたらと言ってくれた。
2時間ほど時間をとってくれたので、僕らはお言葉に甘えて氷河を目指して湖の周りを散策に出かけた。

ゴゴゴゴー!!

いきなり地響きのような音が聞えてきた。
「キャー!!」みかりんがその場にしゃがみ込んだ。
どうやら近くで雪崩が起ったようだ。

その音があまりにも大きく、周囲に響き渡ったので、オラは距離感がつかめずまわりをキョロキョロした。
もし雪崩が僕らの方に襲ってきたら、と想像したらゾっとした。

しかし雪崩は僕らがいるところからだいぶ離れているところで起こったようだ。
そりゃそうか、こんな平坦なところに雪崩が襲ってくるわけがないよな。

僕らが歩いている場所は、湖全体とそのまわりを少し見渡せられるような平坦な場所に位置していた。
しかし、音だけを聞くとビビってしまう。

身体に響き渡るような物凄い音だった。間近でみる氷河や雪崩による大音響を聞くのはホント生まれて始めての体験だった。

しばらく歩くと、目標物にしていた小さい方の氷河に辿り着いた。
小さいといっても高さ7~80メートルはありそうだ。

その氷河では、アイスロッククライミングをしている人もいた。
氷河は普通の雪と比べると青く輝いて見えるのでとてもきれいだった。

しばらくまわりの景色を眺めていると、近くにアイスバーンになっている小高い丘を発見した。
少し登ってみんなで雪滑りを楽しんだ。

雪滑りはダイタが一番うまかった。
遊んでいるとすぐに時間が経つものである。
ガイドさんとの約束の時間が近づいてきたので、僕らは集合場所に戻った……。

オラは、カナディアン・ロッキーの大自然を見てその規模の大きさに圧倒されてしまった。やっぱ、自然を見るのがいいなぁ~と実感。今度は絶対、夏場にロッキーを訪れたいと思ったのであった……。

翌日、僕らはカルガリー空港に戻ってきた。
約3ヶ月一緒に旅してきたみかりんとこの日でお別れなのだ。
僕らは、空港のロビーでみかりんを見送った。

「私はここでお別れだと決めてたから、一緒にオーロラは見られないけど、ここまでみんなと過ごした旅の思い出は、絶対に忘れないわ!! みんなとの思い出を胸に抱きながらこれからひとりで南米に行ってきます」
みかりんは、目に涙を浮かべながらお別れを言い、出発ロビーに走っていった。

そう、彼女はこれから一人で南米を旅するのだ。エジプトで初めて出会った時の彼女は、ちょっとしたトラブルでもすぐに動揺してしまうような繊細な女性だった。

しかし、一緒に旅をする間にどんどん成長していった彼女は、いつのまにかみんなを引っ張ってくれる存在になっていった。
常に現地の人との交流を大切にするみかりん。どんなときも仲間の事を気にかけてくれる世話好きのみかりん。おっちょこちょいなところもあるが、行動力と判断力がすぐれている。
もう今の君なら南米に一人で行っても、無事に旅することができるだろう……。

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました!
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ABOUTこの記事をかいた人

2016年11月~2017年4月までの約半年間、仲間を募って中南米一周してきました。 夏のシーズンは、アウトドアクラブNuts(ラフティングカンパニー)の代表を務めています。オフシーズンはアウトドア系社会人サークルのイベント(ボードツアーなど)行っています。また、ラフティングトレーニングやアウトドアの遊びの研究をするため、海外に出かけたりしています。 旅やアウトドアに興味がある方はぜひお友達になりましょう♪