- いざぽん:関空より合流。ナッツベリー代表。
- カズさん:羽田より合流。旅慣れている。
- すーちゃん:関空より合流。台湾出身、日本語がペラペラ。
- あげちゃん:先にロス入り。旅慣れている。
- あやちゃん:先にロス入り。塩昆布大好きで、細いが大食い。
きのう合流した「塩昆布大好きあやちゃん」は、メトロバスで酔ったらしく、かなりグロッキーになっていた。
ダウンタウンからは更に、国境付近まで行くグレイハウンドバスに乗って約4時間の移動だ。
あやちゃんはこのまま移動して大丈夫だろうかと心配になったが、1時間ほどターミナルで休んだおかげで、なんとか回復し無事出発できるようになった。
しかし14時に出発予定のバスのエアコンが壊れていたせいで乗り換えが発生。更に出発が遅れた。
18時30分、ようやく国境の街サンシイドロに到着。
辺りはすでに薄暗くなっていた。
ゾロゾロ歩いている人達の後に続いて5分ほど歩くと「MEXICO」と書いた大きな白い文字が見えて来た。
ゲートをくぐるとシェルターのような建物の中に入っていった。
そして、すぐに入国審査が始まった。
イミグレーションで出入国カードにサインし、入国税US$2.87または、390メキシコペソ(約1,991円)を払った。
カードはアメリカ再入国の際に必ず必要なので、滞在日数を確認し帰国まで無くさないようにと審査官に念押しされた。
入国審査が終わると、そのまま人の流れについて行くことになる。
シェルターのような建物から出ると、皆が一瞬立ち止まった。
目の前にメキシコの街の夜景が広がっていたからだ。
そこは高台になっており、上から見降ろせるのが良かった。
これから向かうメキシコに期待を膨らませながら歩いていると、自然とティファナの街に向かうタクシーの列に並んでいた。
タクシーに乗り、ティファナの街に到着。
所要時間は約10分でUS$10(1,066円)
ティファナの目抜き通りの入り口付近に大きなアーチ型の塔があり、その前のホテル ネルソンに泊まることにした。
レセプションのおじさんに周辺の治安を確認し、近くのレストランで初メキシコ料理を堪能。
「ホテルから北西の周辺は治安が悪いから近寄るな」 と言われた。
アーチから繁華街が連なる目抜き通りは夜歩いても大丈夫だが、それ以外の場所はあまり治安が良さそうな感じではなかった。
明け方の4時に突然目が覚めたので、日記を書こうとホテルのスタンドライトを点けたら、さっきまでイビキをかいて寝ていたカズさんを起こしてしまった。
カズさんに「いざぽん、喉乾いたから水買いに行くのついて来てくれない?」と言われたので、近くのコンビニに2人で行くことにした。
黄色と赤で「OXXO」と描かれたコンビニに入った。
遠くから見るとデイリーヤマザキと勘違いしそうな看板の色合いだったので、僕らは今後お世話になるだろうこのコンビニを「デイリー」と名づけた。
※OXXO=オックソと読み、メキシコでは最大のチェーン店らしい。
このコンビニは米ドルは使えないらしく、ペソをまだ手に入れていない僕らは、クレジットカードで水を買うことにした。
石のような危険な物では無かったが、アメ玉みたいな物を何度もレジの奥のおばさんに投げつけていた。
男の人がアメを投げるたび、間に挟まれたカズさんに流れ弾が当たっていた。
あまり日本では見ない光景に僕は唖然としたのだった。